5年に1度行われる中国の最も重要な大会である第19回中国共産党大会が18日に開幕されたが、懸念された北朝鮮の挑発が起こっていない。
逆に短いながらも祝電が送られてきた。
北朝鮮の何らかの変化の兆しであろうか?その理由を考えてみた。
目次
中国共産党大会北朝鮮挑発なしで祝電送る!4つの理由とは?
中国共産党の第19回党大会が18日午前、北京の人民大会堂で開会し、習近平国家主席が党の運営方針をまとめた中央委員会報告を発表した。
24日までの日程で開かれる。また、北朝鮮が反発を強める米韓合同軍事演習も16日から始まっている。
にもかかわらず、北朝鮮は、これまで中国主催の重要会議の開幕日などに、ぶつけた挑発を行わず、長さが従来の1/3と短いながらも、祝電を寄せた。
北朝鮮の金正恩第一書記は習近平中国国家主席の顔に3度泥を塗ったと言われている。中国人はメンツを傷つけられることを最も嫌う民族と言われる。
重要会議ごとの北朝鮮の3度の挑発
2016年9月5日 杭州で開かれた中国が主催するG20首脳会議で最終日に弾道ミサイルを発射した。
2017年5月14日 北京で開かれた中国主導の「一帯一路」の国際会議の開幕日に、弾道ミサイルを発射した。
2017年9月3日 「習外交5年の集大成」となる中国主催のBRICS開幕日に核実験を実施した。
北朝鮮の狙いは、習外交の成果に疑問符が付くような事態を起こし、
党内や軍内の反習派に有力な攻撃材料を与える意図があったのではと言われている。
今回なぜ開幕日に挑発をしなかったのであろうか?
北朝鮮が挑発をしなかった4つの理由とは
1. 今回の大会が、習近平国家主席が、側近を指導部に起用するとともに、自らの思想を党規約に盛り込み、権力を強化し、
さらに、「党主席」に就任する可能性も囁かれているほど、ほぼ習近平独裁の集大成となる大会であるという点である。
すなわち現時点では、北朝鮮が多少のちょっかいを出したとしても、習近平の権力は揺るがないとみた。
2. 中国がやっと腰を上げた経済制裁が漸く効きだし、ミサイル燃料の不足または、
より重要な発射に備えて、今回は自重したなどが考えられます。
3. 予想もつかないことをやってくる可能性があります。最も効果的な時期方法を狙って
ミサイル発射または核実験を実施することを意図しているのかもしれません。
4. 核を搭載したICBMを米本土に、発射するという技術開発の当面の段階をクリアーしたので、
次の開発がさらに進んだ段階で、有効な実験を行うというスケジュール上の問題。
などが考えられます。我々としては、2の経済封鎖が効き始めたというのが最も望ましいケースですが、
したたかな北朝鮮ことですので、なかなか思い通りに行っているとは思えないところであります。
次にネットの反応を見てみましょう。
北朝鮮挑発せずに祝電を送ったことに関するネットの反応
明日18日は中国共産党大会。北朝鮮が再び動くかも…なんて言われてたけど、なんだか、とても静かにしてるね…。
— いとうじん考える人プロジェクト (@ThinkSmart2011) 2017年10月17日
10月10日だの、中国共産党大会の日にミサイル飛んでくる危険性が高いかも・・・とか
発射台を動かしてる模様とかニュースで言ってたけど最近は北朝鮮は大人しくなったね。
— まゆみ (@p44543) 2017年10月19日
米韓訓練に反発「予想外の時刻に想像絶する打撃に直面」と威嚇 https://t.co/KsTDFE8TDP
中国共産党大会開催中、祝電を送った北朝鮮が果たして…想像絶する打撃という勇気があるでしょうか?ないでしょう〜— securityia (@securityjsia) 2017年10月19日
明日は北朝鮮労働党創建記念日
そのためミサイル発射が危惧されている。平壌の天気予報を見ると明日は雨。
むしろ、中国共産党大会がある18日の可能性が高いのでは。(どちらかといえば17日にやるんじゃないかと思ってるが) pic.twitter.com/Ws0nvHDhjs— ぽんたろう (@nameispontaro) 2017年10月9日
中国共産党大会も始まったし、米韓軍事演習もやってるのに、北朝鮮はなんで何もしないんだろ?
— nana (@ptnanachan) 2017年10月18日
【中国共産党大会】『北朝鮮、祝電を3分の1以下に短縮 中朝関係冷却を象徴』北朝鮮は、トランプ米政権と同調し、国連安全保障理事会の制裁決議に賛成した習近平政権に不満を鬱積させており、最悪ともいえるほど冷え込んだ中朝関係を象徴した形だ。 https://t.co/EDGFbH1Tzz
— 黒色中国 (@bci_) 2017年10月19日
米韓軍事演習が16日~20日、中国共産党大会が18日~25日、在韓米人の退避訓練が23日~27日、です。
中国政府の新体制発表が共産党大会最終日の25日だとするならば、その日に北朝鮮軍が中朝国境を越えて攻撃してくるのではと私は想像してます。
米韓軍もロシア軍も傍観するでしょう。— ビルケランドⅡ世 (@Birkeland2nd) 2017年10月17日
*規約に準じて掲載しております。もし掲載不可でしたらすみやかに削除しますのでお問い合わせください。
ネットの反応も戸惑いが多いようですが、何をやってくるかわからないという心配も大いにあります。
まとめ
今後の北朝鮮の動向で、今回の行動の理由が明らかになってくると思われます。
願わくば、現在の強まる一方の日本を含む東アジアの危機が一歩でも、収まる方向に動いてくれればと思います。
挙動を予測できない北朝鮮の今後を注視するしかありません。
■関連記事
・
この記事へのコメントはありません。