20日からのボブスレー女子2人乗りに出場する予定のジャマイカチームの代表コーチキリアシスが、辞任し、チームを去った。
下町ボブスレーを不採用とし使用予定だったそりは彼女の所有物だとして、使えないと、チームが競技に参加できるか危ぶまれている。なぜこんなことが起こったのか?
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ジャマイカが代表コーチ辞任で、出場危機に!
キリアシスはドイツ出身で、2006年トリノ五輪ボブスレー女子2人乗りの金メダリストであり、
ジャマイカチームは昨年12月に下町ボブスレーから彼女が持つ(ラトビア製の」そり)に換えてワールドカップで、7位の好成績を挙げた。
これが、下町ボブスレーを本番で使用しない引き金になった(以下BBC,ロイター参照)。
関係者の話を聞いてみましょう。
サンドラ・キリアシス元コーチの話
・連盟からドライビング・コーチから、選手と接触することもできないトラックパーフォーマンスアナリストに立場を変えるように命じられた。
これを断ると、強制的にチームから去るよう命じられた。
・ソリついては私に法的権利がある。ソリの対価を支払ってほしいと言っているが、ジャマイカ・ボブスレー連盟(JBSF)がこれを断ったため、争っている。
・私はこのスポーツで、私の人生でこのように失望したことはありません。
・私が、このチームとコンタクトしたからこそ現在のソリが確保できたのです。
・選手たちは、私に問題がなく、良い関係を築いているのに、なぜこのようなことが起こったのか分からないと言ってきた。
ジャマイカボブスレー連盟(JBSF)の発表
・サンドラ・キリアシスは、彼女の地位にこれ以上とどまらないことを選択した。
私たちは、彼女がこのプログラムを辞めると決めたことに深く失望した。
・彼女の貴重な貢献とジャマイカ初の女性ボブスレーのオリンピック出場の成功に貢献したことに感謝します。
・キリアシスがチームを去ったとしても、JBSFまたはその選手のパフォーマンスには影響を与えません。
・チームがオリンピック競技から離脱することを否定します。
(JBSF会長クリスチャン・ストークスの話)
JBSF会長クリスチャン・ストークスの話
・キリアシスはチームに対して非常に破壊的な力を持っていた。
・彼女がチーム外に去ったことで、チームのシナジー効果はずっと良くなり、(不必要な)緊張がなくなり、
アスリートたちはより健康的な環境に集中できるようになった。
・私たちにはハイ・パフォーマンス・ディレクターのジョー・マニングとダッドレー・ストークスがいます。
彼らは今シーズン全力でチームに貢献しており、このパフォーマンスを導きだしている。
・あなた(キリアシス)がチームに加わったなら、あなたもチームプレーヤーでなければなりません。
ここには神も女神もいません。
これまで、元イギリス、オランダ、ブラジルのコーチのジョー・マニングがハイパーフォーマンスディレクターに、
元オリンピック・ワールドチャンピオンのサンドラ・キリアスがドライビング・コーチに、
ダドリー・ストークスがパフォーマンス、メンタル、ロジスティクスの責任者に任命されていた(Wikipedia参照)。
今回の事件はなぜ起きたのか?その原因を推定すると?
事件の経緯は以下のようである。
・女子チームは、平昌オリンピック出場資格を得たものの、男子チームは1ランクの差で出場できなかった。
・サンドラ・キリアシスをドライビング・コーチから選手と接触できない他の立場に変更することをJBSFが命じた。
・キリアシスはこれを断った。結果として、チームを去ることを余儀なくされた。
・去るにあたって、競技使用のソリは彼女の持ち物だと主張しているが、JBSFは拒否している。
事件の原因を推定すると
1. 男子チームが出場できなくなり、出場権を勝ち取った女子チームへの寄与が一番大きいのは誰かのコーチ間の権力争いが生じた。
2. キリアシスが、厳しすぎて女子チームに嫌われていた。JBSFも五輪に参加できるだけで充分と考えた。
3. 以前のコーチも、給与が支払えなくて、辞めさせられたことがあるようです。
日本の下町ボブスレーの資金援助が打ち切られて、経費節減を迫られた。
4. 連盟幹部は直前まで、下町ボブスレー使用を明言していたのに、結局使用できなかったのは、そりを持ち込み、
ドライビングコーチであった彼女ががんと拒否したからと思われます。この事件が彼女に対するJBSFの信頼を失わせた。
次に日本のネットの反応を見てみましょう。
ジャマイカが代表コーチ辞任に関するネットの反応
ジャマイカボブスレーチームのドイツ人コーチ辞任の件。BBCにも出ていますね。このタイミングでブチ切れて、ソリだけ貸すということは・・・ないように思うので、ジャマイカはかなりピンチなのでは。でもこれで、謎だった部分がクリアになりました。 https://t.co/gXHZfObQZv
— Ayako Oikawa (@AyakoOikawa) 2018年2月14日
【平昌五輪】ジャマイカ ボブスレー代表コーチ辞任で下町ボブスレー使用へwww https://t.co/hBcC8Xd7Yl #最新 #話題 #おすすめ #ニュース #アニメ #ゲーム #漫画 #オカルト
— じじたそニュース (@torajiro_jiji) 2018年2月14日
ジャマイカボブスレー協会「カナダがソリを貸してくれるってよ。やったぜ!」下町ボブスレーまたも大敗北へ https://t.co/VK6GfEKtqb
— なる (@nalluse) 2018年2月15日
*規約に準じて掲載しております。もし掲載不可でしたらすみやかに削除しますのでお問い合わせください。
下町ボブスレーは、おそらく最終的な規格検査を通っていないので、今更使うことはできないと思われます。さてこの混乱がどうなるのか?
まとめ
ソリが本当に彼女の所有物で、選手は使うこともできなくなったのかはまだはっきりしません。
こんなことが早めに分かっていたなら、下町ボブスレーを使えた可能性だってあったはずです。
JBSFはどうなっているのでしょう?関係者は選手のことを真剣に考え、
彼女たちを犠牲にすることなく、オリンピック出場の夢を叶えてほしいと思います。
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