シドニー大学の研究発表で、「週二回以上、筋力トレーニングを行っている人は、全死因における死亡リスクが23%低く、
がんによる死亡リスクも31%低い」ことが報道されました。
理由は何なのでしょう?また筋肉を増やすのに良いと言われるグルタミンの最適の摂取のタイミングがあるのかを見て行きましょう。
筋トレでがん予防の理由とグルタミン摂取のタイミングは?
シドニー大学の8万人以上の成人を対象とした調査によれば、「週二回以上、筋力トレーニングを行っている人は、
全死因における死亡リスクが23%低く、がんによる死亡リスクも31%低い」ことが明らかになったと最近発表されました。
この研究によって、ジョギングやサイクリングのような有酸素運動と同様に、筋トレが健康にとって重要な運動であることが示されました。
筋肉トレーニングの健康への重要性についてはこれまでも同様の各種見解が示されています。
筋肉トレーニングの健康への重要性について
・WHO(世界保健機関)
18歳から64歳までの成人の運動ガイドラインとして、1週間あたり150分以上の有酸素運動とともに、週二回以上、筋力トレーニングを行うことを推奨している。
・ペンシルバニア州立大学の研究結果
65歳以上の高齢者のうち、筋力トレーニングを行っている人は、そうでない人よりも、全死因における死亡リスクが31.6%低い
・米国がん協会(American Cancer Society, ACS)
「がん生存者における栄養および身体活動のガイドライン(2012年)」によると、これまでの多くの大規模な研究において、
適度な運動が乳がん、大腸がん、前立腺がん、卵巣がん患者の再発リスクを減らし、生存期間を延ばすことが示されています。
・アメリカで行われた、2千人以上の早期乳がん患者を対象とした研究
手術などの治療が終わった乳がん患者約7年間にわたって生存期間を追跡した結果、最も活発に運動をした患者は、ほとんど運動をしなかった患者にくらべ、53%も死亡率が減少した。
この理由を、シドニー大学の論文では明確に説明していないが、例えば札幌医科大学の鳥越教授(「ためしてガッテン」)によれば、一説として、次のような説明がされています。
筋肉から生まれる「グルタミン」という物質が、人間の免疫力の源である「リンパ球」を増やす事が分った。これによって人間の免疫力が高まり、がん細胞をやっつけたり様々な病気になりにくくなると考えられているということです。
逆に、がん患者が、どんどん痩せ衰えてゆくのを目にする場合が多いが、これは、サルコペニアという現象で、タンパク質の消費が亢進し、筋肉が分解されることによって起こるということです。
この原因は、
・食事摂取量の減少による栄養不良
・がんによる慢性の炎症、代謝異常、臓器障害など
・手術などによるからだへの負担
・抗がん剤などの治療に伴う食欲不振など
などと考えられています。
従って、がん患者にとっても毎日の適度な運動で筋肉量を維持することがとても大切であることが分ります。
一方、怪我や疲労などない健康な人がグルタミンを摂取しても、筋力のアップにはつながらないというデータはあるようです。
したがって、筋力トレせずにグルタミンさえ飲んでれば、OKとは行かないようです。
では、がん予防や免疫力アップにつながる筋力を維持、増やすためのグルタミン摂取のタイミングについて考えてみましょう。
グルタミン摂取のタイミング
グルタミンには、筋肉の分解を抑制する効果があります。
激しい運動をした時、風邪を引いた時、ケガをした時など、体にストレスがかかった時はグルタミンが大量に消費されます。
消費されたグルタミンが適切に補給されないと、体にストックしていたグルタミンが足りなくなり、結果として、筋肉を分解してグルタミンを供給するようになります。
つまり必要なグルタミンがしっかり補給されていれば、筋肉の分解は抑制されます。医療機関では手術後や動くことが困難な場合にも筋肉が維持できるよう、点滴に添加することもあるそうです。
先に見たように、グルタミンには、免疫力を向上させる効果があります。
グルタミンはリンパ球、マクロファージ、好中球と呼ばれる免疫を担当する細胞の重要なエネルギー源となります。
すなわち、免疫機能が正常に働くにはグルタミンが重要であることを示しています。
グルタミン摂取のタイミングとしては、運動前後がもっともお勧めです。
長時間の運動によって血液中のグルタミン濃度は下がり、そのままにしておくと体は筋肉を分解してグルタミン濃度を保とうとします。
これを防ぐためには、血液中のグルタミン濃度を維持する必要があり、免疫力を上げてしっかりと体調管理を行うためにも運動前後にグルタミンを摂取することが最も良いタイミングと思われます。
次にネットの反応を見て行きましょう。
筋トレでがん予防やグルタミンに関するネットの反応
また筋トレのメリットが。
ついにはガン回避の効果まで。
人類を救うのは筋トレであることが証明される日も近いだろう。
もう、良いことしかない筋トレ。
やらない理由がない!https://t.co/BozSvncTEA— Ishihara Tomoyuki (@Tomoyuki_TARGET) 2017年11月22日
筋力トレーニングは、食べ物の腸内滞留時間を短縮することで、便秘の改善にも効果がある。それによって、大腸がんの予防にも効果を発揮される。
— 入学前に-5kgダイエットの成功法則 (@kintore65) 2017年11月23日
まあ英語できても日本語で筋肉について興味なきゃまず単語知らないしその点でも良い勉強にもなると思う。って興味ねーか。笑
因みにがん予防にもなるんよ。何故筋トレ文化が日本にないのか。。。
強くなりたいムキムキになりたいからとか関係なく老後の健康の為にするべきと俺は思うんです、筋肉様— AKじー (@akiji24_2on1) 2017年2月10日
11/9のNHKスペシャルの脂肪と筋肉の話ヤバすぎるでしょ。癌、記憶力、うつにも関係してる可能性あり。筋トレ頑張ろう。
それにしても前回の一帯一路といいNHKスペシャルマストやわー— SNr (FUJI) (@egb45) 2017年11月12日
めーっちゃねむい
今日から筋トレしよ
うん、がんば…る😴— @oi (@1001aoi_s) 2017年11月10日
筋トレ界隈では、風邪引きそうなときはグルタミン摂取すると良いと言われていますねー。
— みかん?@奥華子ダークナイト大阪 (@mikanhatena) 2017年10月24日
筋トレして筋肉量増やすと体温も上がるので、免疫力が嫌でも強くなる。 ボディビルダーは風邪を引きやすいと言われているが、グルタミンを摂取することによって予防できる。僕の平熱は37℃。
— プロテインで人生が変わる (@proteingasaikyo) 2017年11月23日
【免疫力を保つには】筋トレをすると筋肉の修復にグルタミンが多く使われるので免疫力が一時的に低下します。 このタイミングでカラダに負担をかけるのはやめましょう。気になる方はグルタミンサプリ摂取をオススメします。
— アラサー男性がモテるための筋トレ (@mote_kinntored) 2017年11月21日
*規約に準じて掲載しております。もし掲載不可でしたらすみやかに削除しますのでお問い合わせください。
筋トレ頑張ろうという声が多いようです。また、筋トレで風邪をひきやすくなったという事例は実際にあるようです。
筋トレする人たちには、グルタミンを取る必要があるということはかなり知れわたっているようです。
まとめ
筆者も、ほとんど毎日、水泳やサイクリングか散歩をするように心がけていますが、これらは有酸素運動が主で、それほど筋肉を増強するとは思えません。
筋トレの効果は、ジムに通わなくても、腹筋や腕立て伏せでも同様の効果があるとのことですので、
これからは、それらを取り入れて、逞しく、がんに強い体を作って行きたいと考えています。
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