野球

【大谷翔平】スプリットもはや反則スレスレえぐ過ぎ問題

いつも閲覧から読了までありがとうございます。
皆さんはもう既にご存じの事でしょう。今回のテーマ、そうメジャーリーグで大いに躍動する大谷翔平の悪魔的ウィニングショット『スプリット(フォーク)』についてです。
自分はずっと確信していました。

――大谷が海を渡る時が来たら、このフォークは絶対に活きると。

【スプリット】が魔球と言われる所以

まずスプリットというのは言い得て妙。日本で大谷はスプリットという変化球は投げていません。日本の解説者は総じてフォークと呼んでいました。
それはなぜか、アメリカ人が口を揃えて言うスプリットというのは正式名称【スプリット・フィンガー・ファストボール】
変化の特徴は、より速球に近い速さで且つ、小さく落ちる変化球。基本的な用途はゴロを打たせて取るという引っ掻けるタイプの球種だからです。
これを得意とするのが現在ニューヨーク・ヤンキース所属の田中将大です。
田中はブルージェイズとの試合で、その異常なキレのスプリットを多投し、7回15奪三振で0封に切って沈めたこともあります。

そもそも日本でアメリカ原産のムービング・ファストボール(動くクセ球)を見かけないように、メジャーでも肘を痛める悪魔の魔球と言われ、使う者が居なかったというのが大きな要因のようです。

この先達が居たことは、大谷にとってかなりプラスな情報でした。
そしてその最大の理由こそ、大谷の代名詞とも言える速球から来ていたのです。

大谷翔平のスプリットが反則と言われる理由

ここに起因してくるのが、大谷の速球です。球速160キロオーバーの剛速球を敢えて誘い球にすることで、悪魔のスプリットは真価を発揮します。
普段から速球に近い速さで落ちる球を見ることのないメジャーリーガーは、まずスプリット以外の球を叩かなければ大谷攻略は有り得ません。

なぜか――皆さんも不思議に思いませんでしたか?

なぜバッターの手前でワンバウンドするような見え見えのボール球に、メジャーリーガーが手も足も出ないのか。

それは、変化がほどんど分からないからです。
これは実の所、速球の回転数の少なさが関係しているのでした

大谷の放るスプリットの平均球速147~150キロ。それに対し大谷のストレートは160キロを超えています。ですが、厳密にはバッターボックス到達時には体感155~156キロになって見えているのです。
その微妙な速さがバッターの判断を鈍らせ、大谷の異常なまでに変化するスプリットを捉えきれず空振りしてしまうのです。
とはいえ、元々スプリットのような変化に対応した打ち方が分からないメジャーリーガーからは、スプリットを放っているだけで三振の山を築けるのといっても過言ではないのですが――と、これが大谷の悪魔的変化球の正体です。


ちなみにプロやメジャーリーガーは、どんなにストレートが速くても、そこにノビが無ければ165キロ前後までならカットすることが出来ます。それは先程も申しました通り、回転数が少ないから。

空気抵抗が大きく、スピードの落ちが激しい為、たとえピッチャー手元で165キロでもバッター到達時には160キロ前後となってしまうのです。
大谷自身もその事実と現状を、しっかりと受け止めています。
だからこそ速球をカウント球とし、変化球で三振を奪うスタンスを取っているのだと思われます。

アメリカメディアの声

アメリカのスポーツメディアでの反応としては――。

『MLBで最もえげつない球』
『ショウヘイ・オオタニのスプリッターこそが彼を真に偉大たらしめるもの』
とまで言われています。
実際に大谷の奪三振数はリーグ5位で、大谷登板時のアウト奪三振率は脅威の70%です。
この結果には、もはや誰も意見を言えません。(笑)

まとめ

いかがでしたでしょうか。
個人的な意見だけで見るのなら、大谷翔平という野球人は、きっと日本よりメジャー向きだったのかもしれない。そう思っています。
強者との熱い戦いなどではなく、純粋な気持ち、自由を尊重し、多くを否定ではなく受け入れていくアメリカの考え方。
それはきっと、良く・小さく・まとまっている。そんな日本の堅実かつオーソドックスな野球スタイルとは二律背反でいるから。
そういう固定概念に凝り固まった日本の野球指導者と違う考え方の、どこか異質な才を放つ栗山監督も同じく、日本という島国よりもワールドワイドな舞台でこそ輝くのかもしれない。自分はそう思っています。

大変長くなりましたが、これからも大谷翔平の、そして魔球スプリットの活躍に目が離せません!!

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