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若者の海外旅行離れの理由はこれだった!?反応まとめ

観光庁は、若者の海外旅行離れを食い止めるための議論に着手し、
原因を「若者が近場で休日を過ごす傾向にあることや、室内での趣味が増えたことなどが考えられる」としています。果たしてそうなのでしょうか?

若者の海外旅行離れは本当か?原因はショッピングセンター、温浴施設、スマホゲームだって!

観光庁は、若者の海外旅行離れを食い止めるため、促進策を探る有識者検討会を設置して議論に着手しました。
その根拠を「1996年の日本人の出国者数は1669万人で、うち20代は463万人。2016年は全体が1712万人とほぼ横ばいだが、20代は39%減の282万人だった」というものです。

大きな傾向は間違ってはないとは思いますが、若者の人口が減って、ピラミッドが崩れつつあるという最近の議論からすると、それぞれの全体の人口に対する20代の割合を考慮しないと、この議論は正確ではないと感じました。

ネット上で、人口の年代別推移を調べてみましたが、案外データはなく、得られたのは以下の2つのデータです。

若者の人口減少を加味すると

1つは観光庁を管轄する国土交通省の白書で、20代と30代を若者とひとくくりして出されたデーターです。1996年に近い1995年で、若者は3463万人、2016年に近い2015年で、2838万人すなわち、18%も減っています。

2つ目のデータは、年少者(0-14歳)の割合の推移を調べたもので、ほとんどの人がそのまま歳を重ねたとして、
10年後(15-24歳)と20年後(20-34歳)の1995年と2010年の人数を推計してみました。
それぞれ、2602万人、2901万人が、1854万人、2250万人に減少することになり、若者の割合はそれぞれ、29.0%と23.5%の減少することになります。

20代の海外旅行者の減少は39%と言うことですので、減少の大きな傾向は変わらないだろうと思われますが、
各年度の20代の人口という基礎的資料は、国土交通省が完全に把握しているはずであり、ここで、誰が考えても疑問に思うようなデータを出して、インパクトを与えるというのは意図的ではないかと疑ってしまいます。

減少の主な理由について

さらに、主な減少理由として、「若者がショッピングセンターや温浴施設など近場で休日を過ごす傾向にあることや、
スマートフォンのゲームなど室内での趣味が増えたことなどが考えられる」としています。

しかし、ネット上で以前から議論されている大きな理由は、長引く経済の低迷から非正規雇用者が増え、
海外に行きたいけれど「現実問題として難しい」というお金の問題や、非正規社員の若者は海外に行きたくても長期の休みが取れないという理由が挙げられています。

学生であっても、授業料をはじめとする学生生活にかかる費用が昔にくらべ大幅にアップし、
奨学金を借りている学生は1/3に達し、アルバイトをせざるを得ない学生も多くみられます。
学生も海外旅行にさけるお金も時間もないということです。

これらの根本原因に触れずに、この問題が解決するのでしょうか?それとも対象は正規社員やお金に余裕のある学生のみをターゲットにしているというのでしょうか?
なにか、奥歯にものがはさまった議論のようにみえて、本気で若者の海外旅行離れをなんとかせねばという気迫が感じられません。
是非、旅の素晴らしさをテーマとする出前授業「若旅授業」などでお茶を濁さず、
全体をしっかりみた骨太の提言をお願いしたいと思います。

若者の海外旅行離れを食い止めるに関するネットの反応


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この報道に対する若者の反発は非常に強そうです。この検討会の結論が「非正規労働者をなくし、賃金を上げる、労働時間を減らし、海外に行ける時間的余裕を与えるように政府に提言する」だったら、検討会メンバーを見直すのですが。

まとめ

筆者の本心は若者に海外に出て、ネットやTVにはない空気を感じてもらいたと思っています。
日本が一番という雰囲気が特に最近強いですが、北京の夜の地下鉄で、ほとんどが本を開いて勉強している若者や、日本の高齢者に席を譲る若者。パリで行き方を聞いたら、ヴェルサイユ宮殿まで一緒に行ってくれた母と娘二人の親子連れ、ゴミだらけで、渋滞だらけのパリなど、いろんな面が見えてきます。

まず降り立った空港で、その国の空気が違います。オーストラリアでは、ユーカリの香りがしました。きっと日常嗅いでいる日本では醤油のにおいがしているのではと思います。

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