今大会、あれだけの激闘を繰り広げ、あと1歩というとこで悲願のベスト8を逃した日本代表。
そんな選手に4年後の事を考える余裕はあるのか。
今大会に全てをかけて挑んだからこそ、4年後の事など今すぐに答えがでるものではない。
年齢が30代に近い選手なら尚更のことだろう。
しかし、世間というのはそういった選手の心情もお構いなしに次に期待してしまう。
香川の「4年後は分からない」は当然の心境だと思う。
もちろん日本代表を応援する者にとっては4年後も香川の姿を見たい!と思うだろう。
しかし、一つの夢が失った選手に次のことを決める余力があるだろうか。
香川は、引退表明をした本田同様、日本のエースとして活躍してきた。
中村俊輔が引退をし、その後の「10番」を任されてきた香川。
香川も本田同様、プレッシャーの中で生きてきた男だ。
○「10番」の重み
サッカー界における「10番」というのはまさにエースナンバー。
サッカー選手なら誰もがその背番号に憧れる。
代表となれば尚更だ。しかしこの「10番」という背番号は、時に選手を苦しめる。
香川は中村俊輔が背負ってきた10番を受け継いだ。
その重圧というのは計り知れないだろう。
香川は常に結果を求めてきた。「10番」の役割を果たすために。
だからこそ、シュートが外れた際などは誰よりも悔しい表情を見せる。
そして10番を背負うことで常に相手からしつこくマークされ思うようにプレーができない。
そこに香川は苦しめられてきた。
「自分を高めるために!」という思いで挑んだプレミアリーグ、マンチェスターユナイテッド。
そこで香川は更に自分を追い込んだ。
弱点だったフィジカルの強化。食事管理。
徹底的に自分を追い込んだのだ。
すべては代表で結果をだすために。
しかし、次第にマンチェスターユナイテッドでも出場機会が減り、古巣のドルトムントに戻った。
ドルトムントに戻っても香川の信念は揺るがなかった。
幾度となく怪我に苦しめられてきたが、何度も立ち上がり、そして今回ロシアW杯でも「日本の10番」を任された。
日本のロシア大会のスタートは、コロンビア戦での香川のゴールから始まった。
激しいブーイングの中でも、キーパーのタイミングをずらしながらのPK。
そして強敵ベルギー戦でも華麗なドリブル、ヒールパス、ボールテクニックを見せ相手ディフェンダーを寄せ付けなかった。
世界を知っている選手だからこそ、こういう大きな大会でも冷静にプレーができるのだろう。
最後に
香川のサッカー人生は苦難の連続だった。
ここまで苦難を乗り越えてきた「10番」は見たことがない。
それでも得意のドリブルやテクニックで魅了してきた香川。
日本の「10番」を託されてから約8年。
香川が今後どのような決断をしようと、彼のプレー、存在は日本サッカーに名を残す。
「10番」を背負う選手にとって、必ず立ちはだかる重圧。
香川真司は、その重圧に苦しみもがきながらも日本代表のエースとして闘った。
最後に、個人的な見解を述べさせていただきたい。
sportsflyhigh
最新記事 by sportsflyhigh (全て見る)
- 【バスケ】身長を伸ばすための鉄則を大公開! - 2018年9月25日
- 大阪桐蔭根尾選手!プロ4球団から注目を受ける!? - 2018年7月25日
- 2018W杯ロシア大会で生まれた歴史的記録たち! - 2018年7月24日
この記事へのコメントはありません。