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インド高速鉄道に最新現地の評価は?中国メディアとこんなに違う!

中国メディアが、日本が受注したインド高速鉄道は、未完成に終わるだろうと批判的な見方をしたのに対し、
現地のインドメディアはインド高速鉄道をどのように評価しているでしょうか?

インド高速鉄道に最新現地の評価は?

中国メディアが、「日本が無理やり勝ち取ったインドの高速鉄道は、未完成に終わるだろう」との悲観的な見方を示し(1月21日付)、
英国メディアは、「インドの高速鉄道、結局ほとんど日本製に?」と雇用拡大や技術移転を図るため、
このプロジェクトの部品調達や製造をできる限りインド国内で行うことで日本政府と合意していたが、
このプロジェクトの「重要部品」は日本企業が提供することになり、そうだという。
「インド高速鉄道のハンドルは日本人が握っている」と皮肉っている(1月22日付)。

では、現地はどのように考えているのでしょうか?
現地メディアnews18の1月22日付の「モディ首相が批評家を無視し、高速鉄道で大胆になる理由とは」の記事から見てみましょう(抄訳)。

現地メディアの高速鉄道プロジェクトについての記事

台湾高速鉄道(THSR)
台湾高速鉄道は首都台北と南部の高雄市362kmを1時間半で結んでいる。
日本以外で運用される日本の新幹線の唯一の例であるが、成功したとはいえない。
それは、乗客数が予想をはるかに下回っている点と財政難である。

この点、インドは最初の新幹線プロジェクトによって接続される2つの都市ムンバイとアーメダバードを合わせた人口は、
約2,400万人です。台湾高速鉄道の、乗客数不足に、インドが遭遇する可能性は低いと考えられます。

批評家は、新幹線を使うのは余裕のある金持ちだけと批判するが、デリーのメトロ建設のときにも同じ批判があった。
現在メトロはデリーの生命線となっており、乗客が多くて、車両が不足するほどとなっている。
新技術にはしばしばこのような批判が投げかけられる。

財務面でも、インドは台湾ほど心配する必要はない。
日本は、今回のMAHSRプロジェクト全体の81%に0.1%の利子(50年返済)で、
ローンの形で、資金を提供する(50年返済)ことに合意している(通常25-35年74ローンでは5-7%)。
このプロジェクトは、建設中に2万人以上が雇用され、今後も同様のプロジェクトに用いられるため、雇用創出も期待されています。

面積、人口から言ってインドに最も近いのはライバル中国であるが、国内の新幹線を成功させ、ますます拡張している。

課題は、航空券の国内価格との競争力を維持することであるが、将来の原油の高騰や二酸化炭素排出の面でも新幹線はメリットがある。

以上、良いことづくめで、極めて楽観的ですが、中国メディアの悲観的な見方の中の1つが、土地収用の難しさ(現行のインドの法律では土地を取得できるかは何とも言えない状況と述べている)で、これは、中国自身の、インドネシアでの新幹線建設が思うように進まない大きな原因のひとつと同じです。

次に中国や英国メディアの報道に対するネットの反応を見てみましょう。

中国メディアや英国メディアのインド高速鉄道への批判に対するネットの反応

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中国はどうしても、そんなこと言えるのと、中国が逆転受注しながら、一向に建設が進捗しない、インドネシア高速鉄道と対比してしまいます。

まとめ

鉄道建設プロジェクトはどこの国でも、土地買収などの現地の法律や慣習、運用主体の現地の労働者の技術習得など、工場や橋の建設以上に難しい事業と思われます。

いずれにしても、鍵は現地と共同で、いかに住民に新幹線のメリットを説き、運用面でも現地の労働者の教育をきっちりやって
、技術を移転し、このプロジェクトがインドのために役立ったということを実感させることが重要で、
これが今後のプロジェクトにもつながって行くものと思われます。

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