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藤浪晋太郎とイップスが抱える深刻性
阪神タイガースの大塔として、入団当時から期待されてきた『浪速のダルビッシュ』藤浪晋太郎。
今、彼の精神は悲鳴を上げている。イップスという運動障害に悩まされているのです。
イップスとは、精神的な原因などによりスポーツの動作に支障を来たす症状で、自分の思い通りのプレーが出来なくなってしまう歴とした精神病です。
どんなに凄いプレーヤーであってもイップス一つで引退、なんてのも珍しくありません。
それに野球界の宝と言われたイチローでさえイップスを経験しているのです。
今回は、今後の藤浪の野球人生を大きく左右する『イップス』について、クローズアップしていきたいと思います。
ちなみにプロでクビになる選手の8割がイップスとも言われています。
イップスとメンタルの強さは関係ない
スポーツをする上で重要なメンタル。それが『イップス』にかかる理由に少なからず起因している事は間違いありませんが、それ以上に重点が置かれているのがプレーで起きた出来事です。
今回取り上げた藤浪は度重なるデッドボールと、広島カープの大投手・黒田博樹に頭部付近の危険球(ブラッシュボール)を投じ、乱闘寸前にまで至ったことが要因とされています。
それ以降、右打者へのコントロールが定まらず右打者への50%がボール球になる荒れた投球に陥ったのです。
スポーツ選手のイップスへの入り口は誰にでも突然訪れ、快復への兆しもまた突然訪れる。
何か小さなきっかけがあるだけでイップスにも快復にも向かう可能性があるのです。
今の藤浪に必要な存在
今の藤浪に必要な存在とはなんなのでしょうか。
それはズバリ、専属メンタルトレーナーです。
阪神球団側は、2軍調整や1軍でリリーフ登板しながら自力を付けて自信によって快復の活路を見い出そうとしているようですが中々上手くいっていません。
それもそのはずトレーニングとメンタルケアは全くの別物で、例えるならば主菜と飲料水です。主菜には副菜が合うように、飲料水には純度が必要なのです。
難しい表現になりましたが、飲料水を主菜の脂身で濁らす行為は純度を下げるだけで、どちらのバランスも崩すだけなのです。
ここでろ過の装置の役割として専属メンタルトレーナーが一人付くことで一気に変わります。
トレーニングはトレーニングのプロが、メンタルケアはメンタルケアのプロがしなければ効果は無く、むしろ逆効果になるということです。
藤浪再生を願うのならば、専属トレーナーを雇うことでしょう。
藤浪に対するネットの感想
藤浪もパワハラの被害者かもしれない。完全にイップスの状態。
金本に見えない力でプレッシャーかけられ、さらには大谷と比較されたら縮こまってしまう。
巨人にトレードで来たら多分活躍できると思う。
甲子園のヤジはキツイから。
いつでも巨人においでよ!
#giants— リュウリン (@ryurin14) 2018年4月20日
専門家から一言。
藤浪投手、僕が見る限り完全にイップスです。
右打者のみストライクが入らず、フォームは崩れます。以前の暴投と直接原因と感じがちですが恐らく違います。
僕の経験からケアすることは可能です。
メンタルさえケアできれば立派なエース格です。 #藤浪晋太郎 #藤浪 pic.twitter.com/k1dr18TDv2— 創間 元哉(そうま もとや) (@sou_motto) 2018年4月20日
藤浪の気持ちほんとに分かる
見え見えのバントとかやらせろやって思うかもしれんけどストライク入れようと思うと腕が振れんくなるよ
ピッチャーゴロ捕っても一塁までの投げ方がいまいち分からんのんよ
イップスなったことないやつがわめくな
俺はいつでも味方やで(何様)— 山本 和孝 (@yamakazu_11) 2018年4月20日
こうしてみるとやはり藤浪を応援する意見が非常に多いイメージですね。
他にも簡単にまとめてみるとこうなります
イップス克服は大成の兆し!?
イップスの辛さは野球に限った話ではありません。
テニスでは元世界ランク3位のギエルモ・コリアがサービスのイップスに。クリケットではキース・メドリコットを含む複数の投手が、投球動作を終える前にボールを手放してしまう症状を頭を抱えていました。
弓道・アーチェリーでは矢を発射する前の引く動作『伸び』をせずに誤射してしまうイップスの事例も。卓球の坂本竜介はイップスでサーブが打てず、引退に追い込まれるほどでした。
しかし、そんな中でもメジャーリーガーのリック・アンキールという選手は当時、イップスに苦しむ投手だったのですが、マイナーで打者に転向。後にメジャー昇格を果たし活躍をしました。
そして克服したメンタルの強さは凄まじく、投手からのコンバート(投打転換)にも関わらずシーズン通して勝負強さを見せた結果、25本ものホームランを打つほどになりました。
以上のことから、イップスがもたらすデメリットの中には、数パーセントの隠された才能を引き出す可能性を見い出すこともあり得るのです。
とはいえ、現状の藤浪はフォーム改造や肉体改造と特訓の毎日。球速よりも球質を重視するという本人の理想点を追求する意味では間違ってはいないですが、そこから返り咲く起因を生み出すのは難しいと言わざる負えません。
もしこの迷走し続ける中で何かを掴めた時、進化した藤浪が見れることは間違いありません。ともかく今後の藤浪の投球内容には注目間違いなしです。
頑張れ、藤浪。2018年再起の年となること祈ってます。
sportsflyhigh
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