キャンプ中に6試合で3本塁打、打率6割を超えていた阪神の新外人選手ウィリン・ロザリオ(29)がオープン戦で失速するや、
これまで絶賛していた評論家が、沈黙を守っているなど評価がブレブレです。果たして、公式戦での活躍は期待できるでしょうか?
ロサリオ阪神での評価がブレブレ
オープン戦前の評論家の評価は、
「衝撃的にいいですね。オープン戦だけよくてシーズンに入ると別人のようになる外国人選手は少なくないが、
ロサリオは打ちますよ。軸がブレないのがいい。3割、30本、100打点はいくんじゃないか」
「19年間キャンプを見てきたなかでトップクラスのバッター」の高い評価であり、
スポーツ紙の見出しも、
「すごすぎ驚弾連発ロサリオ レフトライナーが失速せずスタンドイン こんな大砲待っていた!」
「ロサ170m弾 あわや車に命中…道路封鎖させた」
「(ホームラン)95発ペース」
などハデなものであった。
投手以外の阪神の助っ人外人選手と言えば、ランディ・バースがまず頭に浮かびます。
1985年には掛布雅之、岡田彰布とのバックスクリーン3連発は阪神黄金時代の象徴となるできごとでした。
シーズン打率の日本記録保持者で、2度の三冠王を獲得しています。
その後も、投手陣を含め、阪神は、助っ人外人に恵まれているという時期がありましたが、最近は外れが多い印象があります。
投手以外では、2000年以降で印象に残るのは、6年間在籍して活躍したマット・マートンくらいでしょうか。
その中でも最も苦い思い出は「(歴代の12球団に来た外国人選手の中で)史上最悪の詐欺師」といわれるグリーンウェルです。
1997年に当時球団史上最高額の年俸3億円超という条件で阪神タイガースに入団しましたが、シーズン前の春季キャンプ途中で背中の痛みを訴え一時帰国してしまい、
4月下旬に再来日したものの、5月11日の対巨人戦で自打球を右足甲に当て骨折すると
「野球を辞めろという神のお告げ」と突然引退を宣言し、5月16日には帰国してしまったというものです。
その他にも、“バースの再来”と期待され、オープン戦では大爆発したものの公式戦では失速したキンケードやクルーズなど数知れません。
昨シーズンも、新戦力のキャンベルはわずか21試合の出場で打率・191、1本塁打、5打点、
7月に途中加入したロジャースも40試合に出場して打率・252、5本塁打、23打点と不作に泣いています。
球団史上最高となる年俸3億4000万円(推定)での契約のロザリオはそれに見合うだけの活躍はできるのでしょうか?
これまでの成績一覧。本塁打率(本塁打数/打数)、三振率(三振数/打数)を加えて、これまでの成績一覧を作成しました(以上を含め、Wikipedia参照)
過去の成績一覧
長打力を備える一方で、欠点は早打ちで四球が少なく、100三振を記録することもあったということです。
オープン戦では、このままでは100三振を超えるペースとなります。昨年の韓国で、この欠点を修正したとも伝えられましたが、どうなのでしょうか?
本塁打率も、あと1本出てれば、決定的に悪いという数値ではなく、むしろ紅白戦の成績が異常であり、
それを評論家やスポーツ紙が騒ぎ過ぎたというところではないでしょうか。
次に、ロサリオの評価へのネットの反応をまとめてみました。
ロサリオの評価への反応まとめ
フロントはもちろん、マスコミとファンが。
マスコミや解説者の無責任な上げ報道→適合できなかったら手のひら返してバッシング
結局活躍できるかは本人の努力や指導がハマるか次第なんて展開は慣れっこです
広澤、金村さんじゃあ別に驚かなくてもw
それでもそこそこやりそうな雰囲気はあると思いますよ。
凡退しても1塁に全力疾走している姿は好感持てますね。
そのときは去年のハムがやったみたいにトレードの弾にするのもいいかも。
長い目で見たら必ずものになる選手だと思うし、気長に使ってあげて欲しい
ゲレーロだって最初は外れ外国人って言われてたし、ホームラン量産したセシル・フィルダーもオープン戦では大型扇風機と言われてた
阪神のダメ助っ人はオープン戦はめちゃくちゃ目立つ。
阪神ヨイショ評論家は3割30本100打点いける言うし、そうじゃない評論家でもそれなりに活躍すると思うって感じだし、それなりにはやってくれると思う。
金額に見合うかどうかはわからないけど。
日ハムのレアードは初年度の初めの頃は低打率で外れとも言われていたけど、栗山監督が我慢強く使ったおかげで、夏以降打ち出し始め、今や日ハムにはなくてはならない外国人選手になった。レアードの場合はホームランの時の寿司ポーズもファンの心を掴んだことも大きいけどね。
そういう選手にロサリオがなれるかどうかだな。
このまま眠ったままでいて欲しいw
出典:Yahoo
手のひら返しの評論家に対しては厳しいコメントが多いですが、金本監督が我慢強く使えるかやファンが待てるかなどを心配する声も多くあります。
まとめ
オープン戦でさえ、実力が発揮できなかったとこのまま終わるのか、公式戦で本来の姿を見せるのか、
評論家だけでなく、阪神ファンもやきもきして4月公式戦開幕を待っています。
夏場に調子が上がるタイプであり、固め打ちの傾向があるとのことですので、期待したいところですが、
調子が上がるまで、厳しい阪神ファンや金本監督が、じっくり待てるのかということが一番気にかかります。
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