11月以降出場したグランプリシリーズですべて優勝と絶好調のアリーナザギトワは来月の平昌オリンピックで金メダルの活躍を見せるのでしょうか?その強みと考えられる懸念点を見てみました。
アリーナザギトワはオリンピックで活躍どこまでできるか?その強みと懸念点
平昌オリンピックの女子フィギャースケートのロシア代表は、国による組織的ドーピングによって、ロシア選手団としての参加は認められないが、
個人資格での参加は容認されており、2018年1月21日に終了するヨーロッパ選手権の後に決定されると思われる。
アリーナザギトワは、3枠あるロシア代表のトップを走っており、選出されるのは確実である。
さて、個人として参加する平昌オリンピックでアリーナザギトワはどこまで活躍できるであろうか?
2002年5月18日生まれの15歳で、ジュニア時代から、2016-2017ジュニアグランプリファイナルでは、ジュニアクラスの世界最高得点207.43点で優勝した。世界ジュニア選手権では、自身の持つFSと総合得点のジュニア歴代最高得点を更新し優勝するなど活躍していた。
2017年9月14日から17日シニアデビュー戦となるロンバルディア杯逆転優勝以降グランプリ(GP)シリーズの結果は以下である(Wikipedia参照)。
2017GPシリーズの結果
すなわちアリーナザギトワは出場した中国杯、フランス杯、GPファイナルすべてで優勝を飾り、負け知らずである。
彼女の最大のライバルは、怪我のため、GPファイナルを欠場した同じロシアのエフゲニア・メドベージェワ(18歳)であろう。
実績から怪我から復帰さえすれば、ロシア代表になるのは、確実と言われており、15-16年シーズン途中から無敗を誇り、ショートプログラム、フリー、合計でいずれも世界歴代最高得点を保持する。
右足中足骨にひびが入っていると昨年11月21日に発表されたが、それまで、痛みを押して出場したロステレコム杯と中国杯で優勝を飾っている。
怪我から復帰し、調子を取り戻せば、一気に優勝候補の最有力となる。
その他のライバルとしては、グランプリシリーズで上位にいるケイトリン・オズモンド(カナダ)、マリア・ソツコワ(ロシア)があげられる。
次に彼女の強みと懸念点を見てゆきましょう。
アリーナザギトワの強み
1. ロシア・フィギュアスケート界のナンバー1のコーチエテリ・トゥトベリーゼに師事している。
エフゲニア・メドベージェワのコーチでもあり、厳しい指導と豊富な経験を持っている。
加点が見込まれるすべてのジャンプを後半に固めているのは、エテリ・トゥトベリーゼの指導とアリーナ・ザギトワ選手の並外れた能力によると考えられる。
2. 現在シニアデビュー以来負け知らずの上り調子である。ここまま、突き進めば怖いもの知らずで、優勝を獲得できそうだある。
アリーナザギトワの懸念点
1. 挫折の経験や、優勝を重ねているとはいえ、15歳で、国際試合の経験は少ない。
オリンピックの独特の雰囲気や、個人参加という形での参加が精神面で何らかの影響を与えたときに乗り切れるか不安はある。
2. ジャンプを疲労の出てくる後半に集めることによる怪我の心配である。
これまで、故障の話は聞かないが、練習を含め、故障しないこと、故障したときの対応方法など、
オリンピック直前のこの時期非常に大事である。
まとめ
女王エメドベージェワが怪我をしてもすぐ次のスターが現れるなど、
ロシアの女子フィギャースケート界の層の厚さを思い知らされます。
アリーナザギトワの最大のライバルは怪我から復帰したメドベージェワと思われますが、
ここに日本の宮原知子と坂本花織がどこまで食い込んでゆくか我々日本人としてはとしては大いに期待したいところです。
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