東京マラソンで、設楽悠太が2時間6分11秒の日本新記録を出したことはもちろんですが、1億円をゲットしたことも話題になっています。
2015年に始まったこの褒賞制度およびもう一方の日本記録「挑戦」奨励制度の該当者はいるのでしょうか?
設楽悠太日本新の1億円の褒賞制度とは?これまでに該当者は?
設楽悠太が得た1億円は、東京オリンピックでのマラソン復活を狙い、日本実業団連合が日本新記録を出した選手に報奨金を出すマラソン強化プロジェクトに該当したためです。
「昨年は最後の方で1億円というコールがなくなったが、今年は最後まで言ってもらえるように走ります」と言っていた設楽選手も試合後、
「最後まで「1億円取ってこい」と声をかけていただいた方がいたので、しっかり頑張ることが出来た。」と話し、かなり意識して走っていたことは確かなようです。
ではこのプロジェクトとの目的や実施要項はどうなっているのでしょう。またこれまで
該当した選手はいたのでしょうか?
このプロジェクトは、Project EXCEED®と呼ばれ、
日本実業団陸上競技連合が2015年7月28日に立ち上げた制度で、その目的は
特に国民的期待が高く、日本のお家芸として多くのメダリストを輩出しているマラソンについて大胆な奨励策を打ち出すことで、マラソン日本記録を超える(EXCEED)スター選手を早期に輩出し、その勢いを以って2020年東京 オリンピックのメインスタジアムに日の丸を掲げる︕という施策です。
となっています。
昨今低迷する日本のマラソン界を東京オリンピックまでに何とかしたいという趣旨で発足したプロジェクトです。
この制度には2種あり、今回初めて該当者を出した
マラソン日本記録「突破」褒賞制度とこれまで、既に該当者を出している実業団選手マラソン日本記録「挑戦」奨励制度の二つです。
その概要は、以下となっています(ProjectEXCEEDホームページ 参照)。
マラソン日本記録「突破」褒賞制度概要
男子:2時間6分16秒のマラソン日本記録突破(今回の設楽悠太の日本記録が更新で、2時間6分11秒になるはずです)
女子:2時間19分12秒のマラソン日本記録突破
対象選手:実業団登録されてなくとも、日本陸連に登録されている日本人選手
選手:1億円(同一レース下位での突破1000万円)
監督・チーム:5,000万円
実業団選手マラソン日本記録「挑戦」奨励制度概要
対象記録
男子【設定A】2時間6分59秒以内【設定B】2時間7分台女子【設定A】2時間21分59秒以内【設定B】2時間22分台
(対象となる記録は、原則として2年ごとに見直しをする。)
対象選手:実業団登録の選手のみ
奨 励 金
選手【設定A】1,000万円【設定B】500万円監督・チーム【設定A】500万円【設定B】250万円
<これまでの実績>
2016/1/31
福士加代子(ワコール)
第35回大阪国際女子マラソン大会【Project EXCEED】奨励賞【設定B】
2時間22分17秒の記録で優勝、奨励賞として500万円を授与される。
2018/1/30
松田瑞生選手(ダイハツ)【Project EXCEED】奨励賞 【設定B】
第37回大阪国際女子マラソン大会」2時間22分44秒の記録で優勝。奨励賞500万円を授与される。
2015年7月28日にスタートしたにも関わらず、これまで、マラソン日本記録「突破」の選手はなく、
日本記録「挑戦」奨励がそれも女子2名の【設定B】2時間22分台にとどまり、男子は0という状態でした。
このまま2020年まで、日本記録の突破者が出なければ(16年日本記録が更新されなかったのですから、その可能性も十分ありました)
この制度自身の意義も問われるところでした。関係者はその意味でもほっとしているのではないでしょうか?
設楽は、従来からの日本のマラソン選手の伝統的な走り込み40キロ走に取り組もうとはせず、週末にレースを重ねて、勝負勘を養うのが持論だと聞く。
これは、地方公務員で実業団に所属せず「市民ランナー」として活躍してきた川内優輝の練習法にも通じるものがあります。
日本のマラソン界もこれをきっかけに、日本のお家芸と言われていたころの従来の練習法を見直さないことには、
2時間5分を切らなければ世界に通用しなくなっている世界記録との差を埋めることなどできないのではないでしょうか。
設楽悠太の日本新記録および1億円ゲットについてのネットの反応を見てみましょう。
設楽悠太1億円ゲットに関するネットの反応
⬜寄居町出身 設楽悠太選手(武蔵越生→東洋大学→Honda)
日本新&1億円
2/26日刊スポーツ一面 pic.twitter.com/krP8kYudaM— 埼玉高校野球FANCLUB (@koukouyakyuFC) 2018年2月25日
皆の衆 おはようございます
今週も宜しくネ🙋♂️設楽悠太選手の16年振りのマラソン日本新記録&賞金1億円GET
ようやく東京五輪へ向けて復活の兆しが見えて来ましたね🏃🏃🏃
気持ち良く水浴びをするメジロ🐦
今日の運勢△
全般的に絶不調 でもカマキリと蝉の頭を豆板醤で炒めて食べれば大丈夫 pic.twitter.com/VD9a4fClJn— ルイ (@vdE1XZlQMPICSQx) 2018年2月25日
設楽悠太、常識覆す練習法で日本記録と1億ボーナス https://t.co/qU9LZu03pm via @nikkansports
沿道からの「1億円だぞ」との声援には馬の鼻先に垂らしたニンジンのような感じで笑っちゃったな。— 日本頑張れ!Nippon Gambare (@j_rivoluzione) 2018年2月25日
設楽悠太選手が日本記録出して箱根駅伝(特に東洋と早稲田)ファンの私としてはもうウハウハというかきゃーって興奮してるんですが、もらった1億円は一時所得?雑所得?とか考えてしまうあたり、辞めても仕事のクセが抜けない。
— あやか (@ayaka_happy77) 2018年2月25日
後れ馳せながら、設楽悠太選手、本当にすごい!!
「箱根駅伝から世界へ」を体現したことは、後輩たちの励みにもなりますよね。稼げないと言われる陸上競技で1億円の賞金というのも、夢があります。
それから自己ベスト更新の神野選手、サブテンの一色選手の今後にも期待します!
— Oakland@駅伝専用 (@zeroninemt) 2018年2月25日
*規約に準じて掲載しております。もし掲載不可でしたらすみやかに削除しますのでお問い合わせください。
まとめ
今回の東京マラソンでは、設楽悠太に続く、若手の記録も期待できるものでした。今回の日本記録突破で弾みがついて、
設楽悠太をはじめとする選手がどんどん日本記録を塗り替え、1億円を次々とゲットして、
日本実業団陸上競技連合が慌てて寄付を募るという事態になれば、
東京オリンピックでのマラソンのメダル獲得に大いに希望が持てるようになります。
■関連記事
この記事へのコメントはありません。